エビを食べよう
台湾海鮮料理の材料でも、やはり欠かせないのが海老です。
海老といってもいろいろありますが、台湾海鮮料理に限らず、どんな料理でも高級食材として使われるもののひとつです。
エビ料理専門店ということで、台北市にある『金海岸(チンハイアン)』というお店の料理を見てみましょう。
『金海岸』では常に10種類前後のエビ料理メニューが用意されているそうですが、いちばん人気は「胡椒蝦」という海老料理だそうです。
焼いたエビに、ペースト状のコショウがたっぷりとまぶしてある料理です。
くちびるがピリピリくるほどのコショウの辛味がかなり強烈な印象を与えます。
ここでは、ナイフやフォークを使って品よくいただくのではなく、手でエビの殻をむき、最後に指についているコショウを“ぺロッ”となめるのが、ツウの食べ方だそうです。
台湾最南端の屏東県の養殖場から毎日届く海老ですから、いつでも新鮮なエビがいただけます。
この料理のエビは日本名を「オニテナガエビ」、別名「アジアンロブスター」、台湾では「泰国蝦(タイクオシア)」という名前で呼ばれています。
『金海岸』で使うエビは雌のエビで、体長は約15センチで、殻が厚く硬めで、身はぷりっとして肉厚です。
このアジアンロブスターという海老は、スーパーや一般の市場では見かけることが少ないのだそうです。
なぜかというと、殻が厚く、家庭で調理しようと思うと時間がかかるので、みなさんレストランで召し上がるのが普通なんだとか。
「なぜ雌だけなのか?」そして、なぜ「エビ専門料理店」が生まれたのか?
それには、「エビ釣り」が関係あるそうです。
台湾では「エビ釣り」の人気が高く、台北の中心から少し離れた場所には「エビ釣り堀」ストリートと呼ばれるものがあったりするのです。
ここで釣るエビはアジアンロブスターで、釣ったエビはその場で焼いて食べられるのですが、以前はやはり釣りということなので、釣り甲斐のある大きい雄だけが人気があったのです。
そのため、雌は細かく砕いて雄の餌として利用していました。
そこでムダにされていた雌エビを利用しようと「エビ料理専門店」が誕生したというわけです。
ぜひ『金海岸』にいったら、人気メニュー「胡椒蝦」を味わってみてください。